野崎島は長崎県の五島列島の北部にあります
五島列島には福江島(ふくえじま)、久賀島(ひさかじま)、
奈留島(なるじま)、若松島(わかまつじま)、
中通島(なかどおりじま)という五島という名前にちなんだ
五つの大きめの島があり他にもたくさんの島があります
その島のひとつ、野崎島に行くには船の乗り換えが
必要なので大変不便です
フェリーで佐世保港から小値賀島へ渡り町営船に
乗り換えて野崎島へやってきました
辿りつくまで4時間程船に乗ってました
野崎島には来年世界遺産登録予定の野首天主堂があり
鹿が500頭ほど棲んでいるけど無人島というワイルドさ
正確には住民登録している管理者が1名
写真の左側に野首天主堂、真ん中に分校跡の自然学塾村、
右側はマリンブルーの野首海岸
到着した野崎港
ここには野崎集落がありましたが今は無人
朽ちていく家がありました
山には沖ノ神島神社があり小値賀島の神社と
向かい合っているのだそうです
野崎集落から狭い道を上ってきました
鹿が入ってこないようにフェンスが張ってありますが
数頭の鹿に遭遇、鹿の糞がそこいらに落ちてます
赤土でサバンナのような畑の跡地
風が強く吹くので木がいじけたように低く同じ方に伸びてます
自然学塾まで徒歩30分ほど
狭い道を上って下って到着
学校の跡地が宿泊施設になってます
一応軽トラが2台ありますが運搬用
宿泊施設は昭和の小学校そのまま
自動販売機が1台ありました
食料は持ち込みで給食室で料理をすることができます
『廊下は走ってはいけません』
テレビはなし
携帯電話はつながったりつながらなかったり
たぶん島にある石を積んだ畑の石垣や家の石垣や
小さな道がつつましくあります
人がひとつひとつ積んだのでしょうか
そんな石積みの坂を上ったところにある野首天主堂
野首集落の18戸の信者が食べるものも食べずに
今のお金にしたら3億円くらい集めて建てられた教会
なんという信仰心の強さ
しかし今はもう誰もいなくなってしまいました
野首天主堂は今はすべての人を受け入れてくれてます
夕日が沈んでいきます
宿泊した日は島に6人
次の日は修学旅行生が150人やってきました
好天に恵まれて青い海がさらに青い
座って海を眺めている人もいました
夜は満点の星を運動場から見上げました
コオロギの鳴き声と海の波音が聞こえるだけ
贅沢な時間がしずかに過ぎてゆきました
船の上から見えた舟森集落跡
白い十字架が見えるでしょうか
野崎島、人は住んでないけどかつて人が暮らしていた
痕跡が残っていました
もう戻れない懐かしい時代
信じるものが確かにあった頃のままの島
世界遺産に登録されたらもっと簡単に行くことができるかもしれません
それがいいことなのかわからないけれど
次回行く機会があったらトレッキングに挑戦するつもりです
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