映画・テレビ

2007年11月 5日 (月曜日)

殯の森で鵺が鳴く

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待っていた映画『殯(もがり)の森』がようやく

長崎にもやってきました

もう観れないかもとあきらめてましたが

長崎セントラルさんありがとう 

2週間の短い上映期間でした

「鵺」 ヌエと読みますがどんな生き物か知ってますか

知ってるという人はいても見たことあるという人は

さすがにいないと思います

鵺は日本の伝説の生き物だからです

でも声は聞くことができます

『殯の森』でも鳴いてました

鵺は顔は猿、胴は狸、手足は虎、尾は蛇という

想像すると笑ってしまうような姿をしてます

電気のない昔々は真っ暗闇の中にいろんな魑魅魍魎な

得体の知れない生き物がたくさんいたようです

鵺は暗くなるとひゅーひゅーと鳴きます

この声はトラツグミの鳴き声に似てると言われてます

トラツグミはツグミを一回り大きくして黄色と黒の

マダラ模様をした鳥です

『殯の森』では数回鳴いて映画を神秘的に

盛り上げていました

もちろん鳴いていたのは鵺でしょう

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映画『殯の森』は奈良の自然が主役のようでした

均一に並んだお茶畑や風にいっせいに揺れる稲穂

(誰かが撫でているような風・

誰かの声のような風の音)、

古い民家のような老人ホームや迷い込む山、、、

静かな里山に呪文のような、わらべ歌のような

老人たちの話し声

生きているような森は怖ろしいというより

入ってしまうと懐かしいと感じそうです

(でも野宿はできません)

ストーリーを知らないとちょっと戸惑ってしまいます

グループホームにいる亡くした妻を忘れられない

痴呆症の老人と息子を交通事故で亡くした

若い介護士の女性 

死者に置きざりにされた二人が森で彷徨い生と死を

結んでいきます

    殯ーもがりー

   敬う人の死を惜しみ、しのぶ時間のこと

   また、その場所の意

   語源に「喪あがり」

   喪があける意か。

監督は河瀬直美さん

NHKのようこそ先輩を観て絶対映画を観たいと

思いました

河瀬さんに興味が湧いてきたのです

人の手の温もりが残る映画でした

生きてるって体温があるんですね

でも死ぬことも生きることも一続きで

目に見えないもの、言葉では表しにくい気持ちや

空気や気配のようなものを大事にしたくなりました

この作品は女性的な感覚がして男性には

よく理解できないところがありそう

『殯の森』を観た人感想を教えてください

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